今年で15年

明けまして、おめでとうございます!
本年もMarble.coを、どうぞよろしくお願いします。


今年はどんな1年になるんだろうなあ。抱負とかなんも考えてねーな。明日、早急に考えよう。

そういえば、Marble.coを作って今年で15年だ。たぶん。
思い返せば色々あったような無かったような、長かったようで短かったような気もする、何だろう?この感じ。

組織が15年続いたら、まあまあ頑張ってる方だと思うんだけど、京都には何百年も続いている会社や組織がたくさんあって、15年なんてまだまだヒヨッコだと感じてしまうからだろうか。うちのクライアントにも創業300年とかゴロゴロいるもんなあ。



Marble.co作ってしばらくした頃、ラッキーな事にある老舗企業からお仕事をいただいた。僕がデザインの提案を担当したんだけど、その時の事を正月のあいだ思い返していた。

何百年も続く由緒正しい企業なので、僕は伝統とか高級感とか、そういうの大切にしようと思ってデザインしたんだけど、クライアントの反応は全然予想したものと違ってた。

「伝統とか格式とかは別にいらないです。もう、そういうのはあるから。マーブルさんの好きなようにやってください。」

その言葉を聞いて、僕は顔から火が出るぐらい恥ずかしかった。と同時に、老舗と呼ばれるような長い年月続いてきた組織の偉大な哲学に、頭をぶん殴られたような衝撃を覚えた。


老舗って聞いた僕は、その上っ面だけを理解したつもりで「伝統とか格式とか必要でしょ、足しときましたからねー」と、大先輩に向かって何も分かっていないヒヨッコが偉そうな口を叩いてたのだ。超恥ずかしいじゃないか、バカヤロー!まさに穴があったら入りたいっていうやつだ。

そして同時に理解した。長年続けるということは、変わり続けるということ。伝統とは、ただただ愚直に守り続けるものではなく、新しいものや変化を柔軟に受け入れ、その上で守りぬいていくものだということ。

(あと「好きなようにやってください」なんて、「懐深けー。惚れてまうやろー。」とも思った。)


こんな大切な事を、会社はじめてすぐの頃、体で覚えられた僕はとてもラッキーだった。こんな事、もしかしたら数十年仕事を続けてても理解できてなかったかもしれない。ずっと忘れないでおこうと思った。

たぶんだけど、この経験が今のマーブルに繋がっている。15年間一度も赤字を出すこともなく、毎日楽しく仕事が出来ているのは、周りの偉大な先輩方に勉強させてもらってきたからなんだ!と、振り返ってみて改めて気付いた。

この幸せな環境に感謝しつつ、これからも精進しよう。「長く続けること=良いこと」では、決してないけども、長く愛されることは、きっとハッピーな事に違いない。うちの会社も、そうなれるよう頑張って行こう。



社長
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