2/21(木)おいかぜ、Marble.co、アーキテクトタイタン3社による今期第5回目の合同の勉強会を行いました。講師に GRAPHの皆さまにお越しいただきました。
前半はプロジェクトマネージャーの銭亀さんより印刷手法から紙やインキの種類など印刷に関することを細かくお話いただきました。
普段仕事で使うけれどなかなか知る機会がなかった印刷の仕方や知識、それぞれがどんな印刷物に向いているのかなど、印刷物の仕事経験のある人もあまり馴染みのない人もそれぞれ新しい発見があるお話でした。
それぞれの印刷手法には得意不得意があり、制作するものによって印刷手法を選ぶことでより魅力的なものを作ることができます。
それから使用する紙にも色味やインキのノリの違いなど選ぶポイントも色々教えていただきました。
インキのお話の中では、モニターで見ているよりもプロセスカラー(CMYK)で表現できる域が狭いため補色を加えることで再現域を広げたり、特色には名前が付けられるので会社やブランドのカラーを決める時に特色にオリジナルの名前を付けてストーリーを付け加えるのも1つの提案として魅力的ではないか、というお話もありました。
後半は印刷の仕様を考えるワークショップを行いました。石鹸のパッケージ、新しい名刺、展覧会のポスターと3つのお題の中から選び、チームでどんな紙を使うのか、印刷手法や加工方法などを話し合います。
今回の勉強会では営業の方と一緒に加西市の工場で実際に印刷を行なっている方々にもお越しいただいたので、GRAPHさんの制作物を見ながらどんな印刷方法なのか、加工は何がしてあるのか、どうやってこの風合いを出しているのかなど、印刷に関する様々なことを直接伺いながらアイデアを練りました。
これを表現したいならこんな印刷手法・加工が向いている、こんな紙もあるというアドバイスや、この印刷の方がコストが抑えられるなどのお話もたくさん頂きました。各チーム様々な印刷手法や加工方法で表現していて、印刷の仕様によって同じお題でも全く異なるものが出来上がっていました。最後にGRAPHの皆さまからの評価では、やりたくない仕事はなく全て仕様として成立する企画である、と力強いコメントをいただきました。
印刷のマーケットは年々縮小し印刷案件は減りつつあるが、印刷は3次元の表現であり考え方次第でおもしろい表現が潜んでいることが印刷の魅力だと話していました。一見普通のデザイン・普通の印刷手法だったとしても、その組み合わせがピッタリはまるとすごくかっこいいものが作れることもある。工程が多いものや、特殊な印刷を組み合わせるものは、作る側のリスクが高い。だが、そういう中におもしろい表現や見たこともないものが潜んでいることも事実である。
デザインと印刷、どちらも手掛けるGRAPHさんだからこそ提案してくださる部分や出来ることがあるのではないでしょうか。
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勉強会の後には昼食を兼ねた交流会が行われました。今回はマーブルの智恵光院オフィスで開催され、併設されているカフェマーブルから春野菜たっぷりの料理を提供してもらいました。
勉強会後にとったアンケートでは、
「印刷の仕事の基本を知らなかったので、興味深かったです。」
「初めて見る印刷加工に感動しました!印刷物が減少する中、3次元でしかできない表現の魅力を改めて感じました。」
「面白い印刷種類が知れて、実際にワークショップでGRAPHさんに質問しながら、会社の違う方とデザインを考えられてとても面白かったです。」
とGRAPHさんとの交流を通し、印刷物への知識・興味もさらに深まった様子でした。
今期の勉強会はこれで終了となります。校閲校正、企画とアイデア、ブランディング、映像撮影、特殊印刷と毎回豪華な講師の方々にお越しいただき、これからの仕事に活かしていける知識が多く得られた勉強会でした。
まだ詳細は決まっておりませんが、来期もわくわくするような勉強会を開催したいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。